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上野のNice to meet you
鍋を作ろうと思い食材を買って帰った。

しかし鍋の素を買うの忘れた。

素を使えば手軽でうまいが、仕方ないので自作。

味の素で手軽にダシを取り、醤油、酒、砂糖、みりん、塩、オイスターソースをバランスよく入れてツユ完成。

功を奏して良い味になった。

20141029_01.jpg


傍らには日本酒。

四合瓶から片口に日本酒を注ぐ。

片口を傾け猪口に注ぐ。



この“片口を経由する”という行為が実に風情があって良い。

普段は四合瓶から直接に猪口へ注いでいるけども。

平素とは違う優雅さを味わえるのがこの“片口を経由する”なのですね。

20141029_02.jpg



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そういえば全く関係ない話をふと思い出したので、今日はそれを書こう。



5年前、2009年の11月後半。

当時、日暮里に住んでいた僕は上野をホームにしていた。

特にいきつけの店は無かった。

その日の気分で知らない飲み屋に入るのが、いつものやり方だった。



ある時、まっすぐ家に帰るのも憚られた僕は御徒町で降りてアメ横を歩いた。

腹も減っていたし居酒屋に入る。 

カウンターに通されて、まずは店員にホッピーと告げた。

こういう焼き鳥や焼きとんの店ではレモンサワーかホッピーと決めてある。

やはりビールよりもそれらの方が雰囲気に合っているような気がする。




そしてカシラ、シロ、タンを頼んで一息つき、持っていた本を読み始めた。

そのとき、隣に外国人が座った。




外国人は壁に貼ってあるメニューを見つつ、ビールとカシラを頼んでいた。

英語がある程度わかる若い女の店員だった。

彼は注文し終えると、リュックから一眼レフカメラを取り出し店内を撮り始めた。

外国人は観光客のようで、こういう居酒屋は珍しいようだ。




偶然だが、その時僕はSONYの一眼レフカメラを持っていた。

横目でチラチラ見ると彼のカメラはニコンだ。

彼に微笑みかけると笑みを返してくれた。

僕は自分のバッグからSONYの一眼レフを取り出して見せると彼は喜んだ。

なんだか嬉しかったのを覚えている。




その後、彼と話をした。

僕の英語の成績は中学で2。高校ではたしか3。

大学では優だったが、技術屋のための読み書き英語。

当時の職場こそ外資系で、英語は周りからよく聞こえていたけどまぁそれだけ。

はっきり言って英語はできない。

それでも、知ってる単語や言い回しを駆使して頭をフル回転させて話した。




会話は片言の英語。

苦労しながらも上野の居酒屋に一人でやってきた外国人に対する興味が先に立って楽しかった。




分からない単語はケータイで翻訳したり、メモ帳に書いたりして何とか会話を交わした。

しばらくしてケータイのバッテリが切れた。

彼は僕のために簡単な単語を選んで喋ってくれていたようだった。




どうやら彼はイタリア人で、初めて日本に来たんだそうだ。

僕は色々と彼に話しかけた。

「日本のビールはうまいですか? 」

「うまいよ。これはASAIのやつ?(アサヒのことらしい)。
実は鹿児島のサケが好きなんだよね。焼酎って言うんだっけ。イタリアのビールはうまいよ。
PERONI、MORETTIが好きだ。」


「へー、焼酎知ってるんですね。僕は日本酒好きなんです。PERONI、MORETTIは知りませんでした」


「オクトーバーフェストは知ってる? 」

「知ってますよ。ドイツのですよね。 」

「うん、行ってきたんだよ。9/24~10/15までやってたんだ。
女性がグラス運ぶんだけど、(自分の中ジョッキを指差して)これよりもっと大きい1リットル丁度が入るグラスを幾つも持つんだよ。
すごい力持ちさ。そしておっぱいも大きいんだよw 」



イタリア人はやはり色を好むらしい。


「お仕事は何を? 」

「爪とか髪とか、そういう美容関係。写真を撮るのは趣味さ」

「へー、そうなんですね」



無造作だがなにかお洒落な感じが漂っていた。


「日本語でBono(おいしい)ってなんていうの?」

「ウマイ、ですね」

「ムマイ? 」

「ウマイ」

「ヌマイ?」

「ウ、U(ユー)マイ。」

「ユーマイ?」

「(メモにumaiと書く)ウマイ」

「あぁウマイ、ね。」

「うまいでもいいし、おいしいでもいいです」

「オイシイ」

「Yes!」



彼はイタリアに帰った後、日本人から教わった言葉として誰かに話すのだろうか。

5年経った今でも、彼の思い出の中に僕は登場しているのだろうか。



「シシマイって何?」

「うーん(しばらく考えて)、、日本の伝統的な…」

「いや、そうじゃなくて、動物?」

「動物、かな。たぶん…」

「わかんない?」

「えーっと…、昔の人の想像上の動物で実際にはいないかな」

「へーいないんだ。想像上の生き物ねー」

「今日はどこに帰るんです? 」

「K's Houseさ」

「K's House?」

「クラマエにあるゲストハウスなんだ」

「蔵前ですか。浅草の近くですよね。僕はニッポリです。 」

「ニッポリ?ちょっと分からない。(地図を取り出して)どこ? 」

「えーっと、これは地下鉄の地図ですね。んーっと、どこだろう 」

「もしかしてココ? 」

「あ、そうそう、ここが日暮里です」



話しこんでいるとたっぷり2時間は経っていた。

彼はそろそろゲストハウスに帰る時間らしい。


「もっと英語勉強しとけばよかったですよ」

「英語はたくさんの人と喋らなければ覚えられないもんさ。君の仕事にも役立つと思うよ」

「そうですね、英語は難しいですね。ところで、どうして日本に?」

「日本が好きで興味あったからね。焼酎とかねw」



英語を勉強しておけば…。

これは本音であり今もそう思っている。

これがきっかけで以前よりも英語に興味を持ち、飲み屋で外国人に話しかけることが増えた。

今ならもう少しだけうまく話せるかもしれない…と思う。




最後に写真を撮らせてもらった。

彼は地下鉄で蔵前へ。僕は山手線で日暮里へ。

店の外に出ると寒かった。



駅までの道で彼は外国人の観光客に写真を撮ってくれと頼まれていた。

掛け声は「チーズ」だったからちょっと笑ってしまった。

イタリアも「チーズ」なんだろうか。むしろあり得る。



そして駅前。

彼は僕に「Nice to meet you」と言った。

僕も「Nice to meet you」と応えて手を握った。

この言葉、当たり前のように初対面の人に使う言葉の決まり文句だと思っていた。



でも考えてみたら別れるときにも使える言葉なんだね。

とてもいい言葉だ。

胸が詰まった。



お土産に、と彼は僕に1ユーロセントを渡した。

僕の財布には今も彼からもらった1ユーロセントが入っている。

20141029_03.jpg

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