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【読書感想】杉村啓,アザミユウコ「白熱日本酒教室」

酒の味を覚えてくると色々な疑問が湧いてくる。
日本酒入門者の頃、私は本屋に赴き疑問を解決してくれそうな本を探した。
が、意外なほどに見つからなかった。

入門と書かれた日本酒の本はたくさんあった。
中身はどれも似たり寄ったりで、特定名称酒について、酒造りの工程、酒場のマナー、オススメ酒や居酒屋等が載っていた。
文字は少なく写真が多い。
オススメの酒や居酒屋に半分ほどページを割いている本もあった。

かくして私の疑問は全く解決されないまま入門書を読み終わる。
だいぶ前の事なので現状は異なるかもしれないが、これは日本酒入門書としてはオーソドックスな形であったと思う。

これまで日本酒の専門家達から提示されてきた入門知識は、酒造りの工程やオススメ酒の「紹介」が主だったものだった。
しかし、それは入門者に言わせれば“分かってない”と言わざるを得ない。
なぜなら入門者はその知識がどう生きるかを知りたいからだ。

例えば、酒造りの工程の説明だけではなく、工程の違いがどういう差につながっているのか。
ラベルの読み方だけではなく、ラベルになんと書かれている酒を選べば良いのか。
醸造アルコールの原料の説明ではなく、醸造アルコール添加が酒の味や香り、酔いにどう影響するのか。
このように、あくまで自分が酒を飲むにあたって有用になる知識が多くの入門者にとって知りたいことである。


私が日本酒を飲み始めて約10年。
酒場に通い、酒の会、試飲会などに足を運んだ。
飲んで体験し、知り合った人に尋ね、調べ、多くの時間を費やして、やっと入門者の頃の疑問は解決されていった。
素人の域は出ないが入門者は卒業しただろう。

得た知識を元に、Yahoo知恵袋や教えてgooで日本酒に関する質問に答えた時期もあった。
そこに寄せられる様々な質問を目にするにつれ、やはり日本酒入門書には入門者が知りたい情報は書かれていないという思いを新たにした。


そんな中、2014年11月に刊行された「白熱日本酒教室」は、これまでの常識を打ち破った本であった。
知識をどう生かすのか、本当に知りたい一歩先の知識がしっかりと書いてあり、これまでのどの入門書よりも入門者目線で書いてある。

普通の入門書ではお茶を濁している“結局どれがうまいのか”に対して随所でアンサーを試みる点や、難しい故にお座なりに書かれやすい料理との相性、日本酒飲みなら必ず直面する「辛口」とは何かという問題、醸造アルコールとの付き合い方、ある意味で必携アイテムでありながら本に書かれることはないウコンやヘパリーゼについてなど、通り一遍の入門書とは一線を画した内容である。
2014年らしい低アルコール清酒や日本酒にこだわる居酒屋の選び方まで網羅されている。

本の内容は、既に多くの酒飲み達によって賛辞を浴びており、これからの日本酒の教科書とも言える本であることは間違いない。



最後に、この本全体に貫かれている「自由に日本酒を楽しもう」という著者、杉村氏の主張について。

私は過去にYahoo知恵袋の知恵ノートという機能で、「【日本酒】アルコール添加とは何か」という記事を書いた。
日本酒を知り始めると醸造アルコールの添加は悪ではないか?という疑問を持つものだが、ネットで調べようにも入門者、且つ中立な視点で論じたサイトは無かった。

そこで私は醸造アルコールの添加とはどういう意味を持つのかを説明し、その是非を論じるより、日本酒の美味しさを楽しもうと主張した知恵ノートを書いた。
(あれから1年半経って、幸いにも「白熱日本酒教室」の内容と大きな差は無かったことに安堵している)

ノートの結びには「日本酒は色々な飲み方を容認する懐が深い飲み物」と書いたが、これは杉村氏の主張と同じではないだろうか。

様々な日本酒の登場や流通の発達によって今までに無かった多彩な日本酒が手軽に飲めるようになってきた。
この現代こそが一番うまい日本酒を飲める時代であると言われる所以だ。
その中にあって、先入観を持たず自由に日本酒を楽しもうという心構えでいたほうが時代に合うし、何より楽しいことは間違いない。

書かれた知識だけではなく、そんな願いにも似た杉村氏の主張が私はとても共感できたし素晴らしいと感じた。


白熱日本酒教室 (星海社新書)白熱日本酒教室 (星海社新書)
(2014/11/26)
杉村 啓、アザミ ユウコ 他

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【日本酒】アルコール添加とは何か

「アルコール添加酒の酔い方」についてはちょっと修正しようかな…。

タイトルに書評とか入れてたけど、書評然としてないので読書感想にしときました。
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【2014.12.31 (Wed)】 本メモ // TRACKBACK(0) // COMMENT(2)
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