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第23回文学フリマの感想
文学フリマ終わりました。
もしお越し頂いた方が見てくれてましたら有難うございました。

当日は朝から会場に着いて設営。
朝に集まったメンバーはイヨシ、そして前回も手伝ってくれたYちゃん、そしておれ。
機島っちは仕事で不在。

おれはずっとブースにいたわけではないけど、いくつか手渡しで売ることができました。
1時間の設営時間を終えて、一般入場してから間も無く買ってくれた人たちもいたりして。

嬉しさよりも驚きのほうが強い。
だってさ、おれらの本買ってくれたんだぜ?!
これはすごいことだよ。

おれは金をもらって自分の創作物を売るなんて、そんなクリエイティブなことをしたことがなかった。そりゃそうだ。
でもこの日は売れたんだよ。文章が、本が、金に変わったんだ!
もちろん前回もそうではあったんだけど、前回は仕事があってかなり後半に駆けつけたので、今回はその実感がより強い。

絶望ロケットVol.2は4作品が掲載されてます。
購入頂いた方にどの作品が刺さったのか、あるいはジャケ(?)買いなのか、はたまた前回買ってくれた人が気に入って買ってくれたのか分からないけど、おれの書いたものが誰かの心に何かを残せるのだとしたら、こんなに嬉しいことはないです。

書いたものは年末、冬と言えば……というような内容になっています。
おれのイメージする年末感みたいなものを書きましたが、完璧に形にできたとは言い難いのでまた似たテーマで書くことがあるかもしれません。

今回の本にはイヨシが常連の埼玉某所の古本喫茶酒場「狸穴」のマスターも執筆していることから、狸穴メンバー達も大勢いて、打ち上げには10人がいました。
当日はフォノンさんが用事の後に来てくれて、フォノンさんも打ち上げに参加しました。ありがとう!

次回の参加はもう決定しました。
次回は前回、今回の反省点も踏まえて色々な策を講じる予定なので、よりクオリティを高く、より数を売る予定です。
テーマが絶望なのは踏襲しますが、さらにSFというジャンルで書く予定です。
SFなんて書いたことないんだけど、イヨシによって何冊か課題図書が指定されたのでそれを見る予定。
今の所、新海誠風なSFになるんだろうなと思っているけど果たして。

今までよりもパワーアップを約束いたします。

【2016.12.05 (Mon)】 文章メモ // TRACKBACK(0) // COMMENT(3)
『スノーテイスト』
明日に文学フリマを控えまして、前回の文学フリマに掲載した私の小説を載せたいと思います。
すでに前回の本は全て売り切れて絶版になりましたし。

<あらすじ>
東京から青森行きの新幹線で語られる雪にまつわるお話。
ゆきのまち幻想文学賞応募作です。
短いです。


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 懐かしい夢を見ていた。
 それはユミと初めて出会った日のことで、上京して三年経った雪の降る日のことだった。
 週末の会社帰りにいつもの居酒屋で飲んで最寄駅に着いた雅之は、帰ってすぐに寝るのは忍びなく、小雪がちらつく中、前から気になっていたバーに立ち寄ることにした。
 深夜、すっかり車も減った国道に面してそのバーはある。少し前まではこんな雰囲気のあるバーに一人で入れるようになるなんて思わなかった。中は薄暗く、五人も座れば一杯のカウンター席のみ。カウンター奥にはバーテン、席には女性客――ユミだった――が一人いる。窓側の席には街頭の弱い光がぼんやりと差し込んでいる。窓の外では静々と降る雪が街頭に照らされていて、不思議な空間に足を踏み入れた気がした。
 少し放心したまま席に着いてシングルモルトを注文するとユミは声をかけてきた。あの日、結構な酒量を飲んだから、どんな話をしたかは覚えていない。しかし、連絡先は聞いていたから、またユミと会い、親しくなるのにそう時間はかからなかった。




 車内のアナウンスがどこかに到着すると告げた。夢から覚めた雅之は新幹線に乗っていることを思いだした。
 隣に座るユミは、前の座席の背面テーブルの上に文庫本を広げて目を落としている。通路を挟んで三列とニ列のシートがあり、三列シートの窓側に雅之、真ん中にユミ、通路側に知らない初老の男が座っている。窓の外を見るとすっかり田舎の風景だ。

「いまどのへん?」

 雅之は乾いて開かない目を擦りながらユミに尋ねた。

「もう少しで八戸みたい。まだ寝てていいよ?」

 二人で東京駅から新幹線に乗った。腕時計を確認するとニ時間ほど経っているようだ。

「ん、そろそろ起きるよ」

 軽く伸びをして身体を起こした雅之は、窓枠スペースに置いたすっかり気の抜けた缶ビールに口をつけた。発泡酒ではない、しっかりしたビールだ。仕事から帰ると雅之はいつも発泡酒を飲んでいるが、年末の休みに入った開放感と少しの贅沢気分を味わいたくてちゃんとしたビールを買った。仕事から帰って発泡酒やウイスキーを飲むのが習慣だったが、この日は朝帰りだったので新幹線の中で飲むことにした。
 予定外の徹夜だった。できれば昨日の夜に帰って、買ったばかりのウイスキーで晩酌をしたかった。しかし、年明けから必要になる資料の作成がどうしても終わらず、やっと帰ったのは今朝。新幹線の時間に余裕はあったが、酒を愉しむ時間も寝ている時間もなかった。用意していた荷物と、実家への土産である日本酒が入った紙袋を手に、ユミと一緒に家を出た。もちろん寝不足だったが東京から新青森までの三時間で寝ればいい。
 東京駅で朝食のパンと缶ビールを買った。季節は十二月の暮れ。外は寒いがおそらく新幹線の中は暑いだろうからビールにした。
 座席に着き東京駅を発車して数分経った頃、都会の町並みを横目に缶ビールに口を付ける。程なくして疲れと酔いで睡魔に抗えず眠ってしまった。




 八戸駅にほんのわずか停車し、新幹線はまた雪の山間を走りだした。
 遠くの山々もまばらな民家や田畑も、すっかり雪に覆われている。
 東京に雪は降っていなかったが、やはり青森は雪なんだなと雅之は思う。東京では暑いくらいのダウンジャケットを着て来てよかった。

「緊張してきちゃった」

 外を見つめる雅之にユミは声をかけた。
 ユミと一緒に暮らし始めて一年になった。地元、青森の大学を卒業してから東京に就職し、春で丸五年になる。就職してから初めての帰省、そして両親にユミを紹介する。いかに人見知りしないユミでも緊張は仕方ないように思えた。

「大丈夫だよ」 

 いつもよりも硬い笑顔のユミに答える。ユミはきっと両親ともすぐ仲良くなるだろうと雅之は思う。

「雅之は大丈夫なの?」

「え、何が?」

 聞かれた雅之は反射的に聞き返した。

「だって、五年ぶりに帰るんでしょ? なんで五年も帰らなかったの?」

 言われてみれば五年ぶりの帰省なら何か思っても良さそうだ。ユミは実家が近所なので何かあるたびに帰る。その感覚から言えば雅之と実家の関係は不思議に思うのだろう。
 両親と仲が悪いわけじゃない。たまには電話もするし新幹線に乗る前だってメールした。青森が嫌いなわけでもない。地元の友人ともネットを通じて交流はある。帰らなかった理由は……そうだ。窓の外を見て、さっき思い出した。

「そういえば言ったことなかったけど、冬というか、雪が嫌いだ」

「へー、聞いたことなかったなぁ」

 意外そうな顔で見つめるユミに続ける。

「東京は雪が降らないしあまり寒くないから別に嫌いじゃないんだ。嫌いなのは青森の雪だね。だから今まで言う機会が無かったのかも」

 青森の冬は寒いというよりも痛い。肌にぶつかる雪と風で、冷たいというよりも刺すように痛む。そんな暴力的な雪が雅之は嫌だった。
 ユミがまた尋ねる。

「でも子供の頃って雪好きじゃなかった? 子供は雪で遊んでるイメージあるなぁ」

 確かにその通りだ。子供の頃は雪が降っても喜んでいた。雪だるまやかまくらを作ったり、雪合戦、スキー、そりもした。もちろん寒かったけど、それでも近所の子供達はみんな外に出て、暗くなるまで一緒に遊んだ。雪の中にいるだけでワクワクした。それがいつからか雪や寒さを煩わしく感じて、家にいることが多くなった。たぶんみんなそうだ。言い換えれば、それが大人になるってことなのかもしれないと雅之は思った。




 山の中で新幹線が止まったのは八戸を出発してから十分ほどしてからだった。
 暴風雪の影響でしばらく停止するとアナウンスされ、車内はシンと静まった。走っている時は気付かなかったが、窓を見ても周囲がほとんど見えない。
 雅之はユミと顔を見合わせ、スマートフォンを確認したが圏外。仕方なく待つ心づもりでいると、ユミを挟んで通路側の席に座る初老の男が、話しかけてきた。
「どうですか、やりませんか?」
 彼の背面テーブルを見ると、ウイスキーの小瓶と紙コップが三つ。どうせすぐ運転再開するだろうし、せっかくなので頂くことにした。
 男はウイスキーを注いだ紙コップを手渡し、ついさっき雅之とユミが話していた話題に触れた。

「盗み聞きするつもりはなかったんですが、私も青森から東京に就職しましてね」

 この年末に青森に行こうという人なのだからそれほど意外なことではない。男は東京で酒の卸問屋をしていると言った。

「実は私も青森の雪は嫌いでした」

 自分以外にもそう思っている人がいた。しかし、でした? とは今は違うということだろうか。

「でした、というのは……?」

「ええ、今は好きになりました。子供の頃は雪が好きでね。大きくなるに連れて嫌になって東京へ飛び出したんですが、何度も帰るうちに今はまた好きになりましたよ」

 雅之は驚いた。好きな物が嫌いになって、また好きになるということがそうあるだろうか。男の言っていることがいまいち理解できないでいると、その様子を見て、男は話しだした。

「この考え方は何にでも当てはまると思ってるんですけどね。子供の頃は甘いものやしょっぱいものが美味しいと感じるでしょう? それが子供の頃に雪が好きな理由です。でも大人になるとその分かりやすい味に飽きてくる。それが雪嫌いになるということです。そして、また好きになったってことだけども」

 男はウイスキーを一口飲み、その紙コップを手に持ったまま続けた。

「初めてウイスキーを飲んだ時、美味しいと思いましたか? 初めてビールを飲んだ時は? 最初から美味しいと思う人はいません。それがなぜ美味しいと思えるのか、それは後天的な味覚。つまり味覚が育ったからです。何度もウイスキーを飲んでいると美味しいと感じられてくるように、きっと私も青森に帰省する度に、味覚が育ったんですね、ははは」

 雅之には男の言ったことが理解できなかった。味覚が育ったと言うが、最初は好きだったのだから違うような気がしたのだ。
 それから五分ほどして運転は再開された。
 新青森駅に降り立った。刺すように痛い風に思わず頬を抑えた。

「うわー。すっごい冷たいね。雅之のお母さんが迎えに来てるんでしょ? 急がなきゃね」

 そう言ってエレベーターに向かうユミを追いかけ、雅之は東京に行く前とは違った心持ちでいることに気がついていた。

【2016.11.22 (Tue)】 小説 // TRACKBACK(0) // COMMENT(0)
第23回文学フリマ東京のお知らせ
11月23日の勤労感謝の日。
第23回文学フリマ東京があるのです。

というわけで、イかれた文芸サークル『絶望ロケット』は今回も出店します。
絶望ロケットは、イヨシ、機島っち、僕いう3人の中年男を中心とした文芸サークルです。

春に続いて2回目の出店となる今回は「絶望に立ち向かう」をテーマに、4人がそれぞれの物語を書きました。
僕らのほかのもう一人は、埼玉で古本酒場をしているマスターです。元ライターだそうです。
僕はまだみんなの作品を見ていないんだけど、感想を聞いているとかなり面白そうです。

僕の小説はなかなか書けなかったんだけど、イヨシが合宿をしようというのでそこで書き切ることにしました。
合宿の会場は我が家で、機島っちもやってきていつものように酒を飲むかと思いきや、静々とタイプする音が響いていました。
僕は全く書けていなかったので、とにかくこの2日で書き切らなければならないと集中して書き進めました。

物語はあまり迷いませんでした。
僕には文芸における技術や武器といったものがとても少ないので、自分がある程度詳しい分野でしか書けません。一から調べて書く時間もありません。
いま書けるものを物語として構築し文章にするしか手段がないのです。だからなのか、機島っちの感想は「リアル感がすごい」でした。
完全な創作ではないし自伝的な部分もあるのでリアルな雰囲気になったようです。

僕は彼らのように物語然としたものの方が良いと思っていましたが、彼らは僕の作品も良いと言ってくれました。
絶望には様々な形がありますし、それを俯瞰しつつ旅するような絶望ロケットというアンソロジー本には、このような小説があっても良いということでしょう。

ところで、ロケットという言葉はどこかノスタルジックな感じがしませんか?
テクノロジーの塊なのに、目に浮かぶのは何かしらの懐かしさや人の情念みたいなものが感じられるのは僕だけでしょうか。
今回僕の書いた小説を、あえてロケットと結びつけるならそんな作品のような気がします。

彼らはすでに粗方出来ていたので土曜の夜には完成し、Efiniさんからもらった日本酒を飲んでいました。
イヨシは僕に「お前は完成するまで飲むな」と言い、うまいうまいと酒を飲みます。機島っちは杯を空けるに連れどんどん真顔になっていきます。機島っちが静かに飲む時はそういうふうに飲むのです。
一方の僕は酒を飲まずに、夜飯として買ってきたピザもコーラと烏龍茶で受けてひたすら書き進め、みんなが帰った日曜日の夜に完成しました。
一息ついた僕はSkype越しで彼らにレビューを頼んで、冷蔵庫から日本酒を取り出して1人飲みます。

そのようにして完成した、当サークル2冊目の小説。
1冊500円です。
もしよろしければお買い求め頂けますと幸いです。


場所:東京流通センター 第二展示場 アー14(東京流通センター駅)
日時:2016年11月23日(水) 11:00〜17:00


【2016.11.20 (Sun)】 文章メモ // TRACKBACK(0) // COMMENT(2)
一つの区切り
時間が空いてしまいました。
仕事がまぁまぁ忙しかったのと、会社の人間や友人達と遊ぶのが忙しかった。
でも面白おかしい日々を送っていますよ。

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抜群に面白いROブログの名は「BLUE VACATION」という。特に流行っているわけでもない過去のゲームROの、しかもアクセスが得やすい情報系でも考察系(たまにしてたが)でもないボス狩りブログで、毎日4桁のアクセスがあったのはほんと凄い。

その頃からイフやブブに粘着し無類の強さを見せていたんだけど単にそれだけではなく、純粋にブログの面白さで勝負しているブログだった。でも意外なほど読者はコメントをしなかったんだよな。それは著者のANTICHRIST氏が、触れれば切れるナイフのような人物だったからだ。覚えている人はわかるだろうけど強い言葉を使う人で、ブログでも名指しでDisる等、遠慮も容赦もない。
ただその物言いの中に見える強さ、暖かさや、器の大きさやユーモアに、きっと多くの人が惹かれた。私も例外ではなく過去ログを全て読み漁り、熱心な読者となり、自分もROブログを書きたいと思い始めた。

それまでWEBに文章を晒した経験はあった。HTML手打ちでWEBサイトを作ったことから始まって、ブログをやって、mixiをやってtwitterをやった。
1からブログを作ることも考えたがWEBサイトというものはデザインにこだわると恐ろしく時間がかかるもんだ。それなら、昔書いていたブログを再利用した方が始めやすい。

学生時代の他愛もないことを書いていたブログの200を超える過去ログを全て下書きにした。
そして、2013年の12月24日に私のブログ「Transmitter⇔Placebo」はリサイクルオープンした。当時のコンセプトを思い出すと確かこんなんだった気がする。
・明るくユーモアを忘れない
・ボス狩りを目標にした内容にする
・強くなる過程がわかるような内容にする
・なるべく多く更新する

もう守れていないのもあるが、だいたいこんな感じのブログなら自分自身が見たいと思える。
ほぼ毎日更新して1,2ヶ月経ったあるときBLUE VACATIONにロボメカでジュピロスの最深部に行く話が載っていた。何か疑問をブログに書いてたので、私は自分のブログにそのアンサーを書き、氏のブログにコメントした。

それをきっかけにANTICHRIST氏とブログ上で交流が始まった。
私のブログはギロチンクロスでボス狩りをする記事が多くなって、試行錯誤の様子をなるべくたくさん書くようにした。
BLUE VACATIONにもやはりANTICHRIST氏の試行錯誤が記されていたから私はそれを見てギロチンクロスのボス狩りを体得していく。

ところで、BLUE VACATIONにおいて「リーマン会議」の存在は欠かせないファクターである。
メンバーはANTICHRIST氏を中心とした各サーバのボス狩りで構成され、しかもみんなROブロガーであり、夜な夜なSkype上でボス狩り談義をしながら血肉を啜ると専らの噂だった。

そんな恐ろしい集団だったが、ブログでの書かれ方はとても面白かった。まるでお笑いでもやっているような掛け合いに、私は彼らを芸能人か何かを見るような気持ちで見ていた。

ある日、私のボス狩り記事にコメントがあった。そこにはリーマン会議への招待と「おったな!」の正しい発音を伝授するとあった。
それ以降、私はリーマン会議の末席を汚すことになった。
その頃のメンバーはANTICHRIST氏、なぎ氏、イスタンコ氏、Efini氏。
ANTICHRIST氏は既に不動の名声を確立していたし、なぎ氏はメギン持ちの二刀クリで、イスタンコ氏はETでの活躍等、既に実績がある面々。Efini氏と私はまだ駆け出しで、私は猛者である彼らの課す試練を超えるのに必死だったんだ。

彼らの課題は生易しいものではなかった。
まず、入るなり怨霊を倒してこいと命を受ける。私の事情など当然斟酌されず、あり合わせの装備で向かって死ぬ。レベルが低く装備もなくHPもソウルブレイカーを耐えられないくらい低い。

やっとのことで倒して私は調子に乗った。
怨霊より上のボスなど戦ったことがないこともあって、なんでも倒せるような気になった。そんな私にリーマン会議の常任理事と言われる他メンバーは、すぐにイフリートに行ってこいと口を揃えた。

気が大きくなっていた私は全然不可能だとは思わなかった。イスタンコ氏は尊敬します、aiharaさんならやれますよ! と根拠のない励ましをする。
その戦いがどんなものだったかは昔の記事を見てもらえればいい。9時間だぞ9時間。まじつかれた。
いまのように装備やレベルやノウハウがある時代ではなかった。

そういえばブログタイトルも変更したんだ。
発端はANTICHRIST氏が掲げた、「ノーデッドでニーズ倒せなかったらブログタイトル変更マッチ」だ。
当然準備する十分な期間は与えられず、あり合わせの装備とレベル、そしてANTICHRIST氏が他ゲームから誘い入れた盟友うずお氏からのいくつかのノウハウを聞くだけで挑む。よくあの装備でやったよなぁ。結果は「Transmitter⇔Placebo」から「津軽海峡冬ブログ」となってしまったんだが。でも、あの一件でリンクの申し出が増えた。

また、その行為に全く意味はないと明言されたデータルザウルス反射ごとしばき倒しの行というのもあった。一説には縦社会であるリーマン会議の理不尽に耐えるためとか、ANTICHRIST流ギロチンクロスを名乗るための最終試験だとか言われたが、実際は幾許かの達成感と、謎の自尊心を得ること、イグ実を大量消費する感覚を得られるだけである。

その後、リーマン会議には夜氏、JIRO氏、栗氏等が加わる。たまにみゅむえもん氏やおーじ氏がいたりした。それぞれ皆、自分の頭でよく考えて自ら切り開く気概を持ったボス狩り達だった。

ANTICHRIST氏が自分と似ていると言ったMimirのボス狩りptさんが急に話かけてきたときもその時だったかな。pt氏はMimirでは古くから知られたボス狩りだったけど、当時の私は全く知らずに、ただANTICHRIST氏のブログにリンクされている人という認識でいた。それと、ちょうどパーフェクト錐が欲しかった時で、RMCで売りに出してたのがpt氏だった。引退するからと、余っている装備を駆け出しの私にくれたんだ。パーフェクト錐はもうないけど、って。
なぜくれるのかと聞いたら、彼は私に不思議な縁を感じたと言った。ANTICHRIST氏のブログを見てボス狩りを再開したというpt氏と、ボス狩りを本格的に始めた私。しかもサーバが同じという共通項。その時にもらった+8蛸引包丁に深淵3枚刺した時はやはり感慨深かったなぁ。

そのうちANTICHRIST氏が2年以上ほぼ毎日更新したブログを飽きたと言って閉鎖。イスタンコ氏はET80Fに消え、なぎ氏は俺より強い奴に会いに行くと言い残して旅に出る。みゅむえもん氏も氏であるANTICHRIST氏を追ってブログを閉鎖、JIRO氏は八戸沖でイカ漁中に消息を絶ち、夜氏はネット環境を失い、栗氏は正確に時を刻む犬の散歩に出たきり。
私も生活環境が変わったりで休止をしたりでしばらく離れたりしながらROを続け、気付けばリーマン会議2ndシーズンとも言うべき者達が集まる。トミー氏やバリ氏、R3氏、マイセン氏、床屋氏、フォノン氏、猫次郎氏など新進気鋭のROブロガーが集まってボスに明け暮れた。それとブログを持ってない人もわずかだがいた。ちろんどるやみふゆちゃんだな。
彼らとのやりとりはブログの過去記事を見てもらえれば仔細がわかるのでここに殊更書くことは無い。
と、名前を挙げてきたが漏れてる人がいたらすまん。いまぱっと思い出せないだけなので他意はない。

私はカードを出すというよりもボスを倒したいから倒すというタイプのプレイヤーだったので、カードを出すことへの拘りは薄い。
イフやブブを特別の気負いなく倒せるようになったところで私のボス狩りはひとまず区切りがついた。

と思っていたが、イスタンコ氏がランドグリス倒そうって持ちかけてきたんだよな。
迷った末に受けることにしたんだがランドグリスはやはり相当強い。とりあえず挑んでみるも、これまでの装備とやり方では勝てないと感じ取った。
そのとき著名なギロチンクロス系のROブログでランドグリスを倒してた実績があったのは、月と団子のさつき氏、彗星の如く現れた猛者Phenomenon氏。さつき氏は二刀クリで、Phenomenon氏はスイッチで倒していた。さつき氏は超Fleeにめっぽう強い二刀クリを引っさげ圧倒的な火力で。Phenomenon氏はスイッチとブログに書いてたものの、同じスイッチの私でもどうやったら倒せるのかさっぱりわからなかったんだよね。とにかく物凄くうまく倒していることはなんとなくわかるものの、それを真似するのは不可能だと判断せざるを得ないくらい死んだ。

ランドグリスの研究を進めていくうちにわかったことは、今の私には色々と必要になるものがあるということ。
なんたってカタールでのクリティカルが3000とかでASPD193ないんだから、クリティカルを強化する以外方法はなかった。
耐えて勝つという方針で、いつもあの猛攻を受け切るのは回復剤が足りなくなるし難しいとも思った。
やはり二刀クリなのか? とも思ったが、そもそもドレイクも無しにさつき氏と同じようにできるとも思えない。もっと抜本的な、これぞ私のやり方だと言えるようなものを考え続けたんだあの時は。

JIRO氏とランドグリスについて相談していた時から斧を使うというアイディアは出ていたけど結局はASPDが足りないってことで没にした。
だからその数ヶ月後に、アンドフリームニルのマントが出た時はイケる! と思った。シミュってみるとそれでもASPDが足りなかったんだが、JIRO氏がアドレナリンラッシュスクロールを使うアイディアを出し、そこからはとんとん拍子に案が出来てきた。あの時は本当に楽しかったな。様々な案を検討して、ゼロから練り上げ、机上の空論を形にするべく金策をする。持ったことのない大金が必要という試算が出た時は諦めかけたけど、それでもドレイクカードを手に入れるよりも圧倒的に安いし、何よりまだ誰もやったことのないことを形にするのはワクワクした。
私の知る限り、同時期に同じアイディアを持ってた人は幾人かいたみたいだけど、斧クリティカル型は私のアイデンティティでもあったなぁ。公開したことで真似する人も少しは出てきたし、斧クリのメリットを語る人も出てきたし。でもその記事の中で、当ブログに触れなかったりすることに、少し複雑な気持ちになったりしてさ。

ランドグリスの撃破は私のRO生活において集大成だった。
先にマイセン氏が倒したと知った時も、悔しさは多少あれど単純にすげーなと思った。
ランドグリスの強さを語れる者同士、親近感が湧いてきたくらいだ。すぐマイセンさんに連絡をとってスカID教えてって言ったよね。

毎日毎日ランドグリスのことを考えて、夢にでるくらいだったもんな。仕事中にアイディアを書き留めて、家に帰ってシミュるなんてこともした。

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飽きるほどボスを狩り、ボスのことを考えたなぁ。
カードが出ないことは残念だったけど、まぁそういうもんかなぁという気もする。
運が良けりゃすぐ出るし、悪ければなかなか出ない。出すまで狩るってのはとても素晴らしいことだけど、私はそこまで出来なかったなと。娯楽であるROというゲームを何年も噛み続けて、まだ味がするのか、もうしないのか分からなくなってしまったんですね。
頭を使って狩ることもないし、工夫を生む余地がなくなったのも残念。いや、探せばあるんでしょうけどね。そこまでのエネルギーをかけることが心情的に難しくなったということですね。

現実では絶対に繋がることがないような相手と、友人関係になれることがROの一番の魅力だったなと今は思う。
リーマン会議面々もそうだし、少ないながらゲーム内でもブログ上でも。
Efiniさん、R3からは酒を頂き、フォノンさんとはたまに飲みに行ったりね。この夏は同じギルドの七海さん、ハスちゃんと会って飯を食い、うちに来てもらったりもした。私は人と関わるのが好きなんだ。みんな飲もうぜ。

というわけで適当になったけどROの総括は一旦終わり。
書き忘れてたこととかあればまた書こう。


5148文字。

【2016.11.13 (Sun)】 ROメモ // TRACKBACK(0) // COMMENT(6)
いつだって辞めていいし、いつだって始めればいい
社会人になって金を得た私は、その金を日本酒につぎ込んだ。
ある飲み屋の店主と仲良くなったことをきっかけに、様々な新進気鋭の日本酒好きと出会った。
日本酒ブームの足音がすぐそこまで聞こえていた時代だ。

あの頃はmixiが流行っていて、日本酒関連のコミュではよくイベントが立ち上がり、私もそれによく参加していた。
そこで知り合ったZさんとは日本酒系の居酒屋に行けばちょくちょく顔を合わせるようになる。

どんなきっかけか忘れたが、Zさんが昔ROやってたなんて話になった。RO昔話をして、またやってみようかということになる。

Zさんのサーバはその時Sesに統合されていたらしい。私は知り合いもいないSesにキャラを作った。

その時も昔に比べたら人は少なかったがプロ南に誰もいない、みたいな状況では全然なかった。だらだらと座り込む人達もいるし、ギルド募集チャットはあるし、臨時募集もいくつかあった。

Zさんは仕事が忙しい人である。
たまに早く帰れると飲み屋に行くため、ROをやる時間なんてほぼなかったんだろう。私も彼ほどではないが忙しく、2回くらい2人で遊んだが、次第に私もROからフェードアウトしていった。

それからまた何年か経った夏のある日。
金はないが時間は比較的あった私は、またROをやろうと思った。

SesはMimirとなっていてIrisもOlrunと名を変えていた。友人が誰もいないIrisでわざわざやることもないと思って、Sesが統合されたMimirにした。

私の商人はなんとなくギルドに入れてもらい、サマスペ中にメカニックになる。あんなにシビアだったレベル上げは特に苦労もなくなっていた。転生もあの頃のレベル90台のレベル上げよりずっと楽だった。

何も目的はなかったけど、キャラを強くしていくのは楽しかった。
いわるゆハクスラゲーとしてのROを楽しんでいたし、ギルドでわいわい、みたいなこともレベルが120くらいまではよくあった。

私のメカニックはいつしかレベル150となり、万能寄りのクリティカル型として、流行らないメカニックライフを満喫した。

その頃に、スノウアーカードをほぼ毎日1枚以上出して300M近く貯める。レアなカードなんて出ないと思っていた私は驚く。数をこなせば確率は収束すると実感したのもこの頃でもある。

ライド帽は休止中に実装された万能装備で、これを手に入れるのがその時の目標だった。だから買えた時はゲームをクリアしたような気分で、しばらく喪失感があったっけ。

少しだけボスもやってた。
ETの低層にでるようなボスは倒せていたから何人かでボスを探して倒すこともしていた。それでもまったり勢に変わりなく、キャラのレベル上げをPTでやったりしてRO充を満喫してた気がする。

その頃のボス狩りは修羅とレンジャーとABを多く見かけた。ギロチンもいたんだろうが、きっとすぐに倒されるからカチ合わなかったんだと思う。

ライド帽を手に入れてから特にやることがなくなって私のRO熱は冷めていった。
ライド帽を使わなければ成り立たない戦いなんてしたことがなかったから、使い所がなかったのだ。

徒歩メカはライド帽が手に入る前にカンストしていた。AxTの1確か2確で地デリやゲイン系があればSPに困らない。スノウアーの金策でかなりレベルは上がっていたし、仕上げはゴツミノでパワースイング。SPはその頃よく一緒にやってたソーサラのたけのこ氏にもらってた。

私のキャラはカンストした徒歩メカ、PTで支援がいないとき用のAB、Sesで実は一番最初に作ったマジシャンの3キャラしかいなかったので、ライド帽は無用の長物だったんである。

ロボメカを作ったのはその頃だ。青ジェムや矢など比較にならない高いランニングコスト、燃料の重さ、SPの大量消費、一度死んだらギアを借りに戻らなきゃいけないというような強烈なデメリットのおかげで使い勝手はすこぶる悪かったが、それを乗りこなすことに楽しさを感じた。

デメリットはあるがライド帽があるからこそ成り立つ狩りがここにあった。そこそこの威力がでる聖、闇、念の攻撃があり、回復にはリペアがあり、遠距離攻撃完全カットのバリア、敵に囲まれても距離を取れるスライド、それを成り立たせるライド帽のSP吸収。どこのダンジョンでもいける走破性の高さと癖の強さも相まって気に入った。

徒歩メカニックの装備は当時にしてはそこそこ持っていたし、ロボメカでもまあまあ戦えていた。女ロボのバグで、ディレイがきつかったけどロボでもボスをやったりした。実は当ブログで動画も公開してたりするが、地味過ぎて全く反応がないんだよな。



時間がないからだったのか飽きたのか、理由は忘れたがまたしばらく間が空いた。
数ヶ月だったか、1年以上空いたのかもう覚えていない。かつてそこそこの人でまぁまぁ賑わったプロ南には、臨時もほぼなくなり、溜まり場にもあまり人影がなく、ログインしたはいいが寂しい閉塞感を感じた。

せっかくネトゲをしているんであれば、多少は人と関わりたいと思うもんだ。昔から私は一人で金策をして一人でLvをあげることが多かったが、それでも多少は人と関わっていたし関わりたいと思っていた。何から何まで全部一人でやるのであればオフラインのゲームで良い。

私はこのゲームに何を期待しているのだろうか。
そんな自問自答もした。今思えばきっとこのゲームを始めたばかりの、何も知らないマジシャンの私がゲフェンに生まれ落ちたような、何から何まで新鮮な瑞々しい気持ちを期待していたんだと思う。

既にLv上げをするようなキャラもほとんど残っておらず、何をしていいのか分からないまま、少ない溜まり場の人間となんとなくボスを探して狩るような日々が始まった。ボス狩りはたまにやっていたが、よく知らない世界だ。あまり強くないボスなら狩っていたが怨霊以上のクラスになると未知。それは私の好奇心を刺激し、まさにブルーオーシャンを見つけたような気持ちだったと思う。

修羅を作ったのは、ボス対抗でよく見るからだった。
修羅はボスに向いているらしい。なんでも大纏崩捶というスキルがあればどんな強敵でもハメ殺すことができるらしいと知り、またしてもサマスペでLvを上げた。サマスペ期間中に余裕で修羅になり、Lv140くらいまであっさり上がる。ただ大纏は多少はコツが必要で、慣れるまで少し時間を要した。

そのうちギロチンクロスを作ることにした。
シーフを作って1週間ほどで、めでたくギロチンクロスになった私は情報収集のため検索し、とあるブログに行き当たる。それはある男のボス狩りの全記録であり、それまで知っていたどのROブログとも違っていた。
【2016.10.17 (Mon)】 ROメモ // TRACKBACK(0) // COMMENT(7)
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